【世界一周新婚旅行記】移動時間も旅の醍醐味!旅中の移動手段&世界のローカル乗り物]

時には飛行機で、時には列車や船に揺られ、いくつもの数えきれないバスを乗り継ぎ駆け巡った世界旅行。
特に日本のように交通網が整っていない途上国では、修行のようなハードな移動もたくさんありました(笑)

世界にはまだまだ知らない興味深い乗り物がたくさんあって、乗ったことでしか見れない光景が見れたり、その国独自の文化をより知ることができたり。
車窓から眺めるその土地の景色、空気や人々との触れ合いが今でも旅の記憶として鮮明に残っています。「移動」はただの交通手段としてではなく、まさに旅の醍醐味!

今回は<旅×乗り物>をテーマに、私たちがこの世界一周の旅中に乗った印象深い乗り物やその土地柄を感じるユニークな乗り物をご紹介します!

 

 【チワワ太平洋鉄道(CHEPE)/メキシコ】

メキシコのロスモチスからチワワまでを走る「チワワ太平洋鉄道」。
渓谷地帯をゆく列車の車窓から、ドラマチックに移り変わっていく壮大な景色を眺められるのがこの列車の魅力。

ロスモチスからクリールまで約10時間の列車旅へ。
トウモロコシ畑などが続く平原を列車はのんびりのんびり進んでゆき、次第に山並みを登り、急勾配に差し掛かり、山を縫うようにくねくね進みます。
まさに「世界の車窓から」のような気分を満喫!

 

途中停車駅でグランドキャニオンのような景色が眺められる展望台があったり、先住民のタラウマラ族の屋台や民芸品のお店が駅に沿って並んでいたり、
見どころがたくさん。鉄道ファンはもちろん、そうではない方でもメキシコの風土を楽しめる列車だと思います!

 

【タクシーブルース/マダガスカル】

マダガスカルでは観光バスのようなものはなく、都市間の移動は基本的にこの「タクシーブルース」と呼ばれるオンボロのミニバンを利用する以外選択肢がありませんでした。

一応出発時間は決められてはいるけど、その時間に出発することはまずなく…2時間待ちで出発すればいい方。
とにかく荷物も人も積めるだけ積む、というのがモットー。
屋根に山のように荷物を積み、車内には人がぎゅうぎゅう。座席は固くてボロイため10時間過ぎてくるとお尻が痛くて。

 

 過酷な移動はなかなかの苦行だったけど、それを差し引いてもマダガスカルという国が大好きになった!
バオバブ・美しい海・キツネザル・国立公園など…手つかずの大自然と絶景、珍しい動植物、そしてあたたかい人々。
ぜひ一度は行ってみてほしい国です。

マダガスカルのドラマチックな絶景ルートと言われる国道7号線(またの名を”サザンクロス街道”)をタクシーブルースで移動しながら、色んな町に滞在したマダガスカルでの濃厚な約1ヶ月間はこの旅でも忘れられない思い出です。

 

 【クラシックカー/キューバ】

タイムスリップしたようなレトロな街並みに映える色鮮やかなクラシックカーは、キューバではどこへ行っても目をひく存在。
年季の入ったクラシックカーは渋くて、本当にかっこいい。

キューバではこのクラッシックカーがタクシーとしても利用できます。
バスもあるけど、人数が集まればシェアタクシーが便利でお得。街から街への長距離移動にも利用できます。(値段は交渉次第)

 

 私たちはハバナからバラデロまで(所要約2時間半)を旅先で知り合った6人でクラッシックカー1台をシェアして移動。
古いからガタンガタン揺れるし、排気ガスもすごくて髪の毛キシキシ&鼻もススで真っ黒に。
それでもレトロなクラッシックカーに乗れるのが嬉しかったし、キューバならではの体験ができて大満足でした!

 

 【プルフンティアン島の船/マレーシア】

マレーシアの東海岸・クアラトレンガヌ沖の島々のひとつ、プルフンティアン島。島は美しい海と手つかずの大自然(ジャングル)に囲まれた魅惑のネイチャーアイランド!

クアラルンプールから夜行バスと船、さらに小舟に乗り換えて移動。島への小舟がインパクト大でした!
乗ってきたのは船というかスピードボート(猛スピード!)
小さな船に荒波がザバザバ押し寄せてて、本気で海に投げ出されるんじゃないかって恐怖との戦いだった。。
(ちなみに3~9月頃のシーズン中以外は波が高くてボートが出ないそう)

 

 でもそんな恐怖も忘れるくらいに到着して辺りを見渡した瞬間、あまりに透明度の高いエメラルドブルーの海に一瞬で目を奪われました。

道路もなく、あるのは砂浜とジャングル。海沿いには10軒ほどのバンガローと数軒のお店。以上。
観光客も少ないから静かでのんびりした素朴な島。隠れ家的な、ってやつです。
リゾートじゃなくて楽園って言葉がぴったりな場所。1日中のんびりと海で過ごす島での日々が恋しい。

 【チキンバス/グアテマラ】

チキンバスとはグアテマラ名物のド派手なデコレーションがインパクト大のバス。
その名前の由来は、現地の人たちがチキン(ニワトリなどの鳥)を持って乗り込んでくるから、らしい。

スリやが多く『チキンバス強盗』とも言われたりする悪名高いバスで有名ですが、安全で正しい乗り方をすれば大丈夫。
グアテマラ国民の足となっていて、ローカルな雰囲気をたっぷり味わうことができます。

 

 私たちはメキシコからグアテマラへの国境越えで利用しました。
チキンバスを乗継ぎ、乗継ぎ、乗換えること計8回。所要約14時間かけて移動。

車内はほぼ乗車率120%。身動きとれないくらいにぎゅうぎゅう詰め。
フッ飛ばされそうになりながら山道は右に左に揺れまくり、乗り心地はまるでジェットコースター。
スリル満点です。

移動費が安いからということだけではなく、グアテマラの風物詩とも言えるチキンバスに一度は乗ってみたかったので。
乗ってる時は必死だったけど、今思えば非常に面白い乗り物でした。

 

 【LADE航空/アルゼンチン】

アルゼンチンのパタゴニア地方での移動(リオ・ガジェゴス→ブエノスアイレス行きのフライト)で利用したのが、LADE(ラデ)空軍航空。
普通の航空会社と違って『空軍航空』というように、アルゼンチン空軍が運営するちょっと珍しいフライト。

 

 空軍の人による荷物検査、セスナのような小さな機体、座席は自由席でブエノスアイレスのどこかよくわからない空軍基地への着陸、などなど、とても興味深かった。
4回も経由なので離着陸ばっかりだったけど、壮大なパタゴニアの大地の真上を飛ぶから景色が最高でした!

 

 余談ですが移動の思い出で印象深いのが、エミレーツ航空に乗った時のハネムーンケーキ。
2ヶ月のアフリカ旅の後、一気にヨーロッパへ飛ぶときに乗ったエミレーツ航空でせっかくなので事前にハネムーンケーキをリクエストしてみました。

 

どんなのが出るかなぁって楽しみにしてたけど、まさかのホールケーキ!
エミレーツの客室乗務員の方々が”おめでとうございます”って祝福してくれて、記念撮影とHappy Honeymoonって書いた手書きのメッセージカードまで。

これが、無料サービスなんです。
ハネムーンだけではなくて誕生日や結婚記念日などでも利用できる記念日サービス。
飛行機に乗るのがますます楽しくなります。搭乗日が何らかの記念日が近かったら、ぜひ利用してみてくださいね。

ハネムーンなら豪華列車の旅やクルーズ船での旅もオススメです。
それともあえてローカルな乗り物に乗りハードな移動に挑戦して、パートナーとの絆を強めるのもいいかもしれませんね。
世界遺産や観光スポット、ショッピングだけではなくて「この乗り物に乗りたい」という視点で渡航先を検討してみるのもいかがでしょうか。

自力で行き方や乗り方を調べて自分たちの足で次の目的地に進んでいく旅は、次はどんな町だろう、何が待ってるかなと、とてもワクワクしました。
何十時間もバスに揺られたり、地球は嫌になるほど広くて、でもそれ以上に魅力的で。

そして何より、移動は出会いの宝庫だった!
わからなくて困っていると、こっちだよって現地の人が教えてくれたり、わざわざ連れて行ってくれたり。
数えきれない親切に触れたし、移動中に乗り合わせた現地の人と仲良くなったりも。

ご紹介した乗り物はほんの一部。世界にはまだまだ面白い乗り物がたくさんあります。
海外旅行に行った際にはぜひ色々な乗り物に乗ってみてくださいね!

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